歯髄炎 1

臨床上経験する歯髄炎のほとんどは虫歯に続発する歯髄炎です。感染経路として最も多いのは、象牙細管を経て歯髄が細菌の感染を受ける場合です。
歯髄炎には、急性単純性歯髄炎、急性化膿性歯髄炎、慢性潰瘍性歯髄炎、慢性増殖性歯髄炎などがあります。

1. 急性単純性歯髄炎

(1)臨床所見:虫歯はC2程度の場合が多く、痛みは軽度で、多くは冷反応や甘味物に対する反応です。

(2)顕微鏡的所見:病変相当部の象牙芽細胞には萎縮、ときに消失などの変化がみられます。歯髄組織では、血管の拡張と充血、少数の炎症性細胞の浸潤がみられます。

歯髄炎
歯髄炎


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