医療法人翔聖会　翔聖クリニック

虫歯の原因

虫歯はバイ菌によって起きるものです。
このバイ菌はだれの口の中にもすんでいます。そしてこのバイ菌は、私たちが食べる食物を栄養源にして繁殖します。このため、虫歯はだれにもできる可能性があります。

虫歯をつくるバイ菌は、ミュータンス菌（ストレプトコッカス・ミュータンス）というものです。赤痢菌とか結核菌といったバイ菌は、外界から口の中に入って病気を起こすバイ菌ですが、虫歯をつくるミュータンス菌は、だれの口の中にもすんでいるものです。
しかし、このバイ菌は、それ自体では虫歯をつくれません。口の中に食べ物が入ってはじめて、ミュータンス菌は虫歯をつくる能力をもつようになります。ミュータンス菌は、砂糖などの甘いものや、ごはん、パンなどを栄養源にして、ネバネバした、水に溶けにくい物質をつくります。これが歯の表面にべったりとくっつき、特殊な細菌膜をつくります。これを"プラーク（歯垢）"と呼んでいます。プラークをつくったミュータンス菌は、この膜を衣とし、その中で酸をつくります。歯を侵すのがこの酸です。このようにして、虫歯ができます。

乳歯の虫歯

永久歯の虫歯

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