歯の沈着物 2
歯石は歯の表面に形成される石灰化した硬い沈着物で、プラーク(歯垢)に唾液中の石灰塩が沈着することによって形成されます。
歯石
歯石は沈着部位によって歯肉縁上歯石と歯肉緑下歯石に分けられます。歯肉緑から歯冠側に沈着している歯肉緑上歯石は、大唾液腺の開口部付近の歯、すなわち、上顎では耳下腺の開口部付近の第1・第2大臼歯頬側、下顎では顎下腺、舌下腺の開口部付近の下顎前歯舌側に多くみられます。この歯石は比較的軟かく、除去は容易です。
歯周ポケット内に沈着している歯肉縁下歯石は、硬く、根面に強固に付着していますので、除去は容易ではありません。
歯石はプラーク(歯垢)とともに、口気悪臭や歯周疾患の原因となります。
上顎臼歯部頬側面に歯石の沈着がみられます。
下顎前歯部の舌側面に歯石の沈着がみられます。